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インデックス図には,論文中で出てくる主要な地名を表示すること.
インデックス図は,対象地域の位置関係を一目で理解してもらうために不可欠ですが,その他に論文中で触れている地域・地点を理解するのにも重要な役割を持っています.縮尺によっては全ての地名を表記することは不可能ですが,逆に本文中の重要な地名はどれかの図中に示されているように気をつけて下さい. |
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地質図と地質断面図が一致すること.
これはそもそも断面図がおかしい場合があります.極端な例では,地質図の背斜構造が断面図では向斜構造になっていたりします.断面線の位置がずれているために貫入岩がぬけていたりすることもあります.また.地層の模様が両者で異なっていたりする(特に,地質図で横縞なのに,断面図で縦縞になったりする)ことがあります.違う機会に作った図の場合に多いミスでしょう. |
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方位の真北は左右対称に.
北を表すのは真北・磁北,地図上の北(経線)と3種類ありますが,通常論文に掲載される程度の縮尺では真北を使うのが妥当です.この場合方位を表す矢印は左右対称の図柄で示して下さい.また,図ごとに図柄が変わるのもややみっともないので,とくにあらたに作る場合は統一することをお勧めします.縮尺の表現も同様です. |
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緯度経度を入れる.
著者にとっては自明の調査地域でも,読者にとってはそうであるとは限りません.特にサンプルや化石の採取地点を示す場合など緯度経度を入れることを忘れないで下さい. |
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模様はわかりやすく.
海岸地域の地質図の場合は,沖積層ないし第四紀層を白抜きにすると海域と区別しにくくなる場合があります.また,隣接した岩体・地層の模様が込み入りすぎていると識別がしづらくなります.特に縮小する場合は実際に縮小コピーなどで出きばえをチェックした方がよいと思います.手書きの模様はなるべく避けて下さい.また,地層の境界線と断層などの構造線は太さを別にして下さい. |
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図表の大きさに配慮する.
A4判を有効に利用すればより大きく図表類が掲載できますが,十分にその有利さが生かされていない場合が多くあります.小さく,文字が読みにくくても適当に縮尺を指示してくる例があります.また,そんなことは百も承知で短報にできる限り図を盛り込むために無理をし,折角のA4判が生かされないこともあります.縮小コピーの活用をおすすめする次第です.本質的には適当な枚数の図表ということにつきますが,せっかく作って愛着があるから,査読で何といわれようとただの一枚も省略するものかなどと変なところでがんばらないでいただきたいものです. |
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図のバランスに留意する.
ページの大きさが決まっていますから,図の中の必要な情報が最大限の大きさで印刷されるように検討して下さい.論文には関わりのない地域までを索引地図に含めたり,不定形の図の配置が不必要な空白を生じさせていたり,図の中に入れられる方位記号や縮尺を外に出して図の外形が大きくなったりしている例が非常に多く見られます.また,単なるインデックスの日本地図などは,縮小して他の図に組み込むなどすれば,総ページ数を圧縮するのにも役立ちます.ちなみに頁片段の幅は8cm,両段にわたる場合は幅17cmとなります. |
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キャプションと言語は統一する.
論文の図表全てについて,説明文の言語は日本語か欧文のどちらかに統一することになっていますが,これは図表中で使われている文字も含みます.例外は和文で統一された図表中の固有名詞(地名,地層名,化石名等)で,これらは本来の言語のままで構いません. |
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図と表の違いは?
本来,表とは活版印刷で版組みできるものだけと定義されてきました.そのため,文字と横線だけで構成されている付図を表として認めてきましたが,地質学雑誌の印刷方法が変更されて以降,表として提出された原稿も現在はそのまま写真印刷されています.従って,「縦線や斜めの直線がちょっと入っているから表ではない」とは認識していませんが,不整合を波線でいれたり,ワープロや切り張りで文字を回転させている場合など,複雑なものは現在も図として扱っていただいています.図表番号の振り直しは大変な作業ですから,事前に十分検討して下さい.
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出版済みの図表の引用の際の注意.
引用する付図についての著作権の問題も,近年重要になってきました.地質学雑誌でも,掲載論文ごとにコピーライトの表示を入れています.
他人の論文の図を引用するときには,「掲載雑誌の出版社または著者に承諾を得る」という原則は十分に認識して下さい.編集委員会としては,当該の図表の引用に関する手続きは,投稿者が責任をもってクリアしている前提で作業していますが,ひとたび地質学会のコピーライトマーク付きで出版されてしまうと,万が一のクレームは当該出版社から学会に直接来ることになります.多くの国際出版社の規約を見ると,投稿者本人が自身の付図を使いまわすことにはそれほど神経質ではないようですが,だからといって,第三者の著者にメールで承諾を得たからコピーを使えるかどうかは疑問な場合もあります.図表の引用に際しては,「Written
permission from the copyright holder」が必要かどうかよく調べておいて下さい.
また,誰かの付図を許可を得る必要が無いようにするためにちょっと変更(追加修正)して,「Modified after 誰々」とするのは著作権の侵害にならないでしょうか?どのくらいModifyすれば新たなオリジナリティーが発生するのでしょうか?これらの判断は原則として投稿者にまかせられていますが,トラブルが起きないような事前の措置を十分に行っておくようにお願いします. |