(1) |
羊頭狗肉を避ける.つまり内容と一致しない題名はつけない.当たり前だと思われるでしょうが,これが意外にあるのです.論文を書きはじめたころにタイトルをつけてしまい,その後主旨が異なってきたのにそのままにしておく場合,内容の一部にしかすぎない部分のみタイトルにしてしまう場合,大げさなタイトル,和文と英文タイトルがまったく違う場合などさまざまです. |
(2) |
「恐竜謎の絶滅事件の真相」などと週刊誌まがいの題名も困ります.かといって,編集委員会として特に最初の段階では制限は設けません.アトラクティブなタイトルとの兼ね合いをどうするかは難しい問題です.編集上の他とのバランスの問題もあります.査読意見に異論がある場合は筆者のほうからも積極的に議論してください. |
(3) |
地域地質の記載的な論文なら,対象とする地質時代や地域名を含むことは必要なことでしょう. |
(4) |
「新潟県○○地域の中新世後期の褶曲運動」といった地域名を付す場合,英文タイトルでは,最後にcentral
Japanとかnortheastern Japanとかつけたほうが良いと思います.この点では厳密に日本語タイトルと1対1に対応していなくても結構です. |
(5) |
「・・・について」というタイトル,しかもその英文タイトルを“About・・・“や”On・・・“とするのはやめたほうがよいでしょう. |
(6) |
連続して投稿を計画している場合,「・・・その1」「・・・その2」という題名の付け方はなるべく避けてほしいものです.各論文はそれ自体で完結しているべきだと思います.また,編集の都合からも「その1」が査読中なのに「その2」が先に受理されても印刷できません. |
(7) |
著者名のローマ字表記は一致させて下さることをお願いいたします.固有名詞であり,また.文献検索上勝手に変えると困ることになります.最初はTaro
Katoだったのが次にはTarou Katohなどと変えないで下さい. |
(8) |
大文字・小文字の区別
過日,The Island Arc掲載論文の英訳表題の一部が,著者の原題ではSouthwest Japanとなっていたのが,southwest
Japanと訂正されたことに対してどちらが正しいのかという著者からのお問い合わせをいただきました.地質学会では,従来原則として機械的に小文字を用いています.もちろんSouthwest
Japanは糸静線以西(場合によっては,棚倉構造線以西)と地質学的に定義された意味に使う場合はキャピタルで始まります. |
(9) |
長い論文タイトルは避ける
最近の投稿論文で日本語題名の文字数が70字以上に達するものがありました.内容をより明確に表現しようとする著者の熱意は理解できますが,やや長すぎます.英文タイトルもあわせて再考されるようにお願いいたしましたが,適当な長さ(判断が難しいところですが)で表現することが大事です.
|