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学会概要
 
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地質学・地球科学をめぐる世界の状況は劇的に変化を遂げています。世界最先端を担うアメリカ地球物理学連合は、1990年代初頭の2万人規模の学会から5万人規模のものとなり名実共に世界最大の学会となりました。欧州では地質学の連合体であったEGSと地球物理の連合体であったEUGが合体し、一昨年欧州地球科学連合(EGU:European Geosciences Union)が発足しました。アジアにおいては一昨年、アジアオセアニア地球科学会(AOGS)が発足しました。そして日本では昨年、日本地球惑星科学連合(Japan Geoscience Union: JpGU)が発足したことはご存知の通りです。
 
このような世界的な地球科学界の再編は既存の学会のあり方に大きな試練を与えております。このような合流は19世紀以降のこれまでの歴史の中で作られてきた分野区分が、科学の発展と環境問題など人類社会からの要請にとって超えるべき大きな壁となってきたことを意味しています。

会長 木村 学(東京大学)
  しかし、同時にそのような合流の中でこそ、一層従来の分野の意義が明確なっているという面があります。言わば名を捨てて実を取っているのです。地質学は他の観測的地球科学と同様に地球や環境の自然そのものを直接知る最前線にいるのです。物理化学的に定量化できない自然そのものを直感する部分をもその科学の中に含みます。それは歴史的に博物学的であるとの評価を受けてきた側面でもありますが、そのことが従来の学説を覆したり、新しい発見につながる大きな素地ともなってきました。すなわち、地質学的手法は不滅なのです。

 日本地球惑星科学連合の40以上の学会の中にあって、日本地質学会は4,500名以上の会員を抱え、日本気象学会に次ぐ、第2の大きな学会です。私たちはこのような位置を自覚して、日本の地球科学関連学会の中で責任ある科学の推進と社会貢献、科学の普及と教育のために尽くしたいと考えています。会員の皆様とともに地球惑星科学・地質学界の一層の発展に尽力したいと考えております。

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