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2006.10.12 日本地質学会Island Arc賞 新設
2006.8.23バックナンバーお分けします.
2006.3.23Island Arc誌への投稿がオンライン化しました
2006.2.28Island Arc誌に関するいくつかの重要な変更について
2006.10.2 日本地質学会Island Arc賞 新設
2006.2.28
Island Arc誌に関するいくつかの重要な変更について
 第15巻1号(2006年3月)から,日本地質学会の公式英文誌,"Island Arc" (Blackwellから出版)が大きく変わります.まず,表紙の図案が一新されます(下記説明参照).新しい表紙は,従来のやや古風な沈み込み帯の断面図から,全地球的なマントル・トモグラフィーの図案に変更されます.これは,地球科学の最近の著しい進歩を反映するとともに,Island Arc誌が全地球を対象とすることを読者に印象づけるものです.
 次に,雑誌の題名から"The"が消え,単に"Island Arc"となります.これは,この雑誌が取り扱う分野の広がりを反映し,「特定の島弧(日本)を主な対象とする雑誌」という印象を払拭するとともに,大幅な雑誌名の変更に伴う不利益(例えばインパクト・ファクターなどへの)を最小限に食い止めるギリギリの選択です.事物の名称をタイトルとする他の雑誌(Lithos, Lethaiaなど)でTheがつくものは少なく,Theを削除しても英語として変ではありません.雑誌が取り扱う分野については,最近の地球科学の全体的な傾向を反映して,固体地球と水圏・気圏との相互作用を扱う分野も含めるように変更されます.また,従来の研究論文,総説,討論に加えて,地質学雑誌と同様に
口絵も
掲載されます(皆様のご投稿をお待ちします!).そして,より完全なデータと深く詳しい議論を備えた論文の投稿を促すために,ページ制限を従来の15ページから20ページに緩和します.特に総説については,編集委員長2名の裁可があれば,もっと長くても超過料金なしの掲載を可とすることとしました.また,本誌の電子投稿・査読システムへの移行が開始されたことも,お知らせいたします.
 Island Arc誌はアジア太平洋地域およびプレート収束境界地域の地球科学の専門誌としての強みをこれからも持ち続けます.私たちは,今回の本誌のいくつかの重要な変更が,読者と著者の双方にとって利益になることを願うとともに,この雑誌を更に発展させるべく編集に尽力されている方々のお役に立ち,結果として質の高い論文が多く出版されることとなって,地球科学全体の発達につながることを,心から願うものです.

 
Island Arcの新しい表紙の図案について:新しい表紙の図案は,島弧を通る2つ本の地球断面に沿う地震波トモグラフィーです.青い部分は地震波の高速度域(低温域)を,赤い部分は低速度域(高温域)を表し,マントル最下部(核の直上)における速度分布も内側の球(核)の上に示されています.断面の位置を示すために地表の地形が部分的にカラーで示され,核の表面には大陸や島の分布が線画で投影されています.この科学的で芸術的な断面図には,太平洋プレートの沈み込みスラブ,核・マントル境界上に蓄積した過去の沈み込みスラブ,南太平洋スーパープルームおよびケルゲレン・ホットプルームなどがはっきりと描かれています.この図は(独)海洋研究開発機構の深尾良夫氏と大林政行氏が特にIsland Arcのために作成しました.

Island Arc 編集委員長
石渡 明・Simon Wallis
Island Arc 編集事務局長
竹内圭史・角替敏昭
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