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地層の命名法
2000年3月18日の日本地質学会107年総会(筑波大学)において、下記の「地層命名の指針」が承認されました。2001年1月1日以降に日本地質学会から出版されるものに対して適応されます。基本的には国際地質科学連合(IUGS)の層序小委員会(ISSC)が出版したガイド(参考文献1)に従っていますので参考にして下さい。またEpisodesにガイドの要約版(参考文献2)が掲載されています。
(参考文献)
(1) Salvador, A. ed., 1994, International Stratigraphic Guide 2nd ed. Geol. Soc. America, Inc., 214p.
(2)Murphy, M. A. and Salvador, A., 1999, International Stratigraphic Guide: An Abridged Version. Episodes, vol. 22, no. 4, 255-271.

地層命名の指針1952年2月18日制定2000年4月 1日改訂
I. 本指針は、日本地質学会が採用する岩相層序単元区分に基づく「地層の命名」に関する学術的手続きについての指針である。
II. 本指針は、地層名に関する先取権の尊重を基本原則とし、地層の名称に関する混乱をなくすことが目的で、地質学の自由で闊達な研究を制約するものではない。また将来的に、地質学の発展にあわせた合理的指針となるよう検討を重ねてゆく基本資料でもある。
III. 本指針は、 基本的に国際層序ガイド第2版(1994)に従って作られている。また、岩相層序単元以外の層序単元の命名に関する手続きにも、本指針を適用するよう勧める。
IV. 本指針は、1952年制定の「日本地質学会地層命名規約」にかわるものであり、2001年1月1日以降に日本地質学会が編集・発行する出版物に関して適用する。これ以前に命名されたものに関しては、本指針の手続きに沿っていなくても有効な名称と見なすが、著しい不都合が生じる場合は関係する研究者による速やかな再定義が望まれる。また出版物等において慣例的・便宜的に使用するような地層名に関して、何ら規制するものではない。
V. 新たに命名あるいは再定義する層序単元(新単元)は、基本的にVIの1〜9の項目に定める手続きを踏まえて学術的出版物に公表した後、初めて有効な地層名と認められるものとする。
VI. 地層命名の手順(詳細はこちら)
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