北海道支部

2007.6.12更新
2007年度総会・個人講演会・特別講演会の報告

日本地質学会北海道支部では,さる5月13日(日)に以下の内容で総会・個人講演会・特別講演会を開催しました(参加者46名).

日本地質学会北海道支部2007年度総会・個人講演会・特別講演会
2007年5月13日(日)於:札幌市北区北10西8北大・理・2号館409教室

総会 13:00-14:00 [議長:古沢 仁(札幌市博物館活動センター)]
1. 支部長挨拶(宮坂省吾)
2. 2006年度事業報告(前田仁一郎)
3. 2006年度会計報告(渡邉 剛)
4. 会計監査報告(嵯峨山 積)
5. 2007年度事業計画(川上源太郎)
6. 2007年度会計計画(渡邉 剛)
7. 日本地質学会第114年学術大会準備状況報告(竹下 徹)
8. その他

個人講演会14:00-16:00 [座長:中川 充(産総研)]
プログラム

1. 松田義章:明治中期における北海道の地質調査・研究
2. 青柳大介・岡村 聡・重野聖之・古沢 仁:札幌市藻岩山の火山発達史?K-Ar年代と岩石記載?
3. 川上源太郎・田近 淳・石丸 聡・大津 直・阿部友幸・対馬俊之・佐藤 創:2003年台風10号による北海道里平地域の斜面崩壊:ニセウ層における地質素因
4. 堺 幾久子:有珠火山1853年噴火 火山活動の時系列進展シナリオ
5. 加藤欣也・加藤孝幸・岡村 聡・和田 哲:蛇紋岩中のアスベスト繊維の生成とその含有量・飛散量の測定
6. 加藤孝幸・水落幸広・二ノ宮 淳・岡本征雄:複合蛇紋石バンドと偽メッシュ組織の形成?蛇紋岩化作用下限温度周辺のイベント

特別講演会16:00-17:30
木村 学(日本地質学会会長):「地質学と地質学界の将来」


議事録

1. 総会では,2006年度活動報告,会計報告,会計監査報告,ならびに2007年度事業計画・予算の説明がなされ,了承されました.

2. 札幌大会に前後して地質系関連学会・団体の各種行事が開催され,北海道Geo-Week2007として共同広報活動がすすめられています.その活動状況について宮坂支部長より説明がありました.

3. 石井正之氏(明治コンサルタント)・田近 淳氏(道立地質研究所)・中川 充氏(産総研)をメンバーとする「北海道地質百選」検討グループを北海道支部に設置することが了承され,田近氏よりこれまでの経緯について説明がなされました.北海道遺産(北海道遺産構想推進協議会選定)との関係について質問が出ましたが,現時点では北海道支部独自の選定作業をすすめる予定であるということでした.

4. 今年度は支部幹事の改選期にあたりますが,札幌大会開催準備の都合上,全員留任とし,庶務幹事の交代と支部幹事1名を補充することが了承されました.支部役員については下記を参照ください.

5. 支部選出の災害専門委員は,川村信人氏(北大)に留任いただくことが了承されました.

6. 日本地質学会第114年学術大会開催に向けたこれまでの経過と,現時点における準備状況について,竹下 徹氏(大会準備委員会事務局長)より報告いただきました.札幌大会ではいくつかの新しい試みがなされますが,準備は概ね順調にすすんでいるとのことでした.

7. 個人講演会は上記プログラムのとおり発表が行なわれました.

8. 木村 学氏(日本地質学会長)による特別講演「地質学と地質学界の将来」では,現世・過去の付加体研究と地球物理学的観測データが,研究の最先端において統合されつつあり,沈み込み帯で進行する様々な現象,特に海溝型地震のように社会に強いインパクトを与える現象について,広いレンジにわたる時間スケールでの理解がすすんでいることが示されました.地質学が社会にとって重要性を増しているにもかかわらず,地質学界を取り巻く状況は明るいものではありませんが,関連学会との連携による事態打開に向けた動きについても紹介がなされました.

9.特別講演会後の懇親会は33名の参加を得て,盛会となりました.木村会長の同級生も集まり,新旧の話題に夜を徹する方もおられました.


2007年度支部役員

支部長 宮坂省吾((株)アイピー)

支部幹事 庶務:川上源太郎(道立地質研),会計:渡邊 剛(北大),岡村 聡(北教大),重野聖之(明治コンサルタント),中川 充(産総研),今山武志(北大・院生),前田仁一郎(北大),高清水康博(道立地質研)

会計監査:嵯峨山 積(道立地質研)

地質災害委員会 支部専門委員:川村信人(北大)

北海道地質百選検討グループ:石井正之(明治コンサルタント),田近 淳(道立地質研),中川 充(産総研)

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